紫外線と感染症の関係

コラム

紫外線と感染症の関係

私たちの身体には免疫機能が備わっており、
自分の組織とは異なる異物を感知すると免疫反応を起こします。
熱が出たり、肌がはれ上がったりするのは、
免疫機能の働きにより、異物と「戦っている」状態なのです。
異物として感知されるものには、
ウィルスやアレルギー、物質、細菌、化学物質などがありますが、
これらが体内に入り込むのを阻止しているわけです。

ところが、紫外線を浴びるとこの大切な機能が低下します。
皮膚の表面にある「ランゲルハンス島」は異物の侵入を
リンパ球に伝える役割を持っています。
この細胞が紫外線に対して非常に弱いため、免疫機能が低下するのです。
紫外線の量によっては、直接浴びたところだけではなく、
身体全体の機能に影響を及ぼします。
昔は、日光にあたると風邪をひかないなどと言われていましたが、
ウィルスの侵入を許してしまう免疫機能の低下を考えると
真逆の理論だということがわかります。
むしろ、日光にあたった後ほど風邪をひいたり、
体調をくずしやすくなるということです。
異物を感知できずに迎え入れた状態で免疫機能が回復しても、
一度受け入れた異物はその後異物として除去されることはありません。
有害な物質を身体の中に蓄えたまま過ごすことになるのです。
日焼けをした後、身体全体がだるくなったり、疲れやすくなる、
ヘルペスなどを発症するということは、よくある事例です。
紫外線対策は、身体への根本的な健康対策だということを
忘れずに、しっかりと行うことが重要です。