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昨今よく耳にする活性酸素とは、
元々は白血球から放出され、ウィルスや細菌を戦うという重要な役割を担っています。
その一方で、釘が酸化するように身体にも錆びを生じさせ、老化の原因となります。
活性酸素とは、非常に不安定な物質であり、通常の酸素の数十倍の酸化力があります。
体内の器官を構成する分子に結び付き、
破壊したり弱体化することにより、老化を加速させてしまうのです。
太陽光に含まれる紫外線には活性酸素を発生させる働きがあります。
活性酸素の一種である、一重項酸素は紫外線を浴びた皮膚で発生します。
活性酸素が出現すると、それに対抗するためメラニン色素が分泌され、
シミやソバカスの原因となります。
また、皮膚を作っているコラーゲンを壊したり、
肌のうるおいを担うヒアルロン酸を奪います。
その結果、しわ・たるみなどの原因となります。
紫外線が影響を与えるのは、皮膚だけではありません。
「白内障」は、水晶体が白く濁って視力が低下する病ですが、
これにも紫外線と活性酸素が関連しています。
若い頃には、水晶体がもつ酵素の働きにより、
紫外線が当たっても活性酸素の発生を抑えています。
しかし年齢とともに酵素の働きも弱まり、
活性酸素の発生からそのダメージを受けてしまいます。
紫外線も活性酸素も強い消毒の役割を担っていますが、
人間の身体そのものを攻撃し、老化に追い込むという
恐ろしい一面を持っているのです。